2018年10月31日水曜日

【新しいチャレンジがスタート】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


今月からコンサルタント仲間と

1年半かけて準備してきた活動が

スタートしました。

活動の目的は、世の中にグッド

リレーション(良好な関係)を

広げていくこと。

一般社団法人グッドリレーション

協会を設立し、まずはご要望のあった

高齢者対応力を高める為の資格講習を

始めています。


私としては、この活動の中で肝となる
「傾聴」に関してお伝えできるので、
ついつい力が入ってしまいます。

中小企業の現場で、問題が発生する
要因の多くは、コミュニケーション
トラブル。

その要因は、自分の主張に固執し、
相手をわかろうとする姿勢に欠ける

こと。

まず、相手を分かろうとする姿勢を

持つと、表面的な言葉に惑わされる

ことなく、相手の真意を汲み取り

やすくなってきます。

それには、どんなマインドセットを

持つといいのか?


相手と話す前に、自分の内側で
行われる会話をどう問い直すと

いいのか?


直前にどんな準備ができると

いいのか?


実際の対話において、気をつける
べき要素は何か?


といったことを具体的に
お伝えしています。 

この1ヶ月、地方出張しながら
お伝えした中で、何より嬉しかった
のは、終了後、皆さんにこやかに
お礼を言って、帰って下さること。

その表情に何か大事なものを得た
充実感というか満足感のようなものを

感じました。

ご縁のある方々に、聴く力をお伝え
することを通して、自分に気付き、

相手の真意に気付き、良好な
人間関係を育んでもらえるよう、
これからも力を注いで参ります。



“社員の幸せを願う社長”の幸せを

トコトン応援する

聴く力コンサルティング

2018年10月2日火曜日

【言葉になる前の言葉を聴く】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


何か社員に指示を出した際に、パッと
表情が明るくなったこと、逆に、
一瞬で表情が曇ってしまった場面に
遭遇したことがあるのではないで
しょうか?

その理由が瞬時に掴めた事もあれば、
時間が立っても意味不明だったことも
あるかもしれませんね。

社員が成果を挙げやすい環境を整える
には、孫子の言葉にあるように・・・

「彼を知り、己を知れば百戦危う
からず」で、相手を良く把握する
ことと己を知ることが大切。

今回は、相手を良く把握することに
関して。

社員のやる気を引き出すという
観点で考えると、彼らの喜怒哀楽に
敏感になること。

そうすると、適切なタイミングで
声をかけられたり、やる気になる
仕事の任せ方や、本人が嫌がる仕事
でも、やる意義の持たせ方が
そう難しくなくなります。

人は何か不満や不安、モヤモヤした
ものを抱えながら仕事をするよりも、
気分良く遣り甲斐を感じながら仕事を
できた方が、当然パフォーマンスは
よくなります。

幸福学の第一人者、慶応大学の前野
教授がハーバードビジネスレビュー
の記事から紹介されていた事実が
これ。

『幸福感の高い社員の創造性は3倍、
生産性は31%、売上は37%高い』

そう考えると、いかに気分良く
仕事をすること、してもらうことが
大事かがわかります。

その時、大切になるのが、今回の
テーマ【言葉になる前の声を聴く】。
それによって、彼らの感情に気付く
ことが大事。

これは、言葉を変えると、相手を
よく観察すること。

もっと言うと、彼らの喜怒哀楽
(感情的な反応)に注意を払い
ながら、本当の思いに焦点を当てて
観察すること。

本当の思いとは、この仕事を
通してどうなりたいのかとか。
この仕事に何を求めているのか。

彼(彼女)にとって、仕事を通して
幸せを実感できるとはどういう
ことかとか。

その上で、最も大切なことを一つ
挙げるとしたら・・・

『喜びの種にフォーカスして聴く』
こと。

人によって働く目的は様々。
喜びの種も様々。

社長が社員の喜びの種にフォーカス
した会話が増えると、社員の躍動感
が高まります。

勿論、何を任せるかがもっと大事
なのですが、そこに至るプロセスで
この【言葉になる前の声を聴く】
ことができると、社員と会話が弾む
場面が確実に増えます。

ピンとくるものがあれば、是非、
お試し下さい!

社員幸福度を高めて、社員の表情も
業績も晴れ晴れしたものとなります
ように!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年9月26日水曜日

【捉え方の美学を持つ】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


周りとの関係でギクシャクしたものを
感じているとき、普段どこに焦点を
当てているでしょうか?

自分なりの解決パターンを持っている
人もいれば、極力触れない、避ける
という選択をする人もいれば、
なんとか関係改善する方法を模索し
続ける人もいることと思います。

とはいえ、ギクシャク真っ只中の時は
大概、相手への批判的な思いが頭の
中を渦巻いているのではないでしょう
か?

そんな時役に立つ、優れた経営者、
人物に共通する捉え方の傾向が
あります。

それは、「すべての出来事は成長の
機会」と捉えること。

最初はそうは思えなかったとしても、
そう捉えたとしたら?と考える思考
習慣を持っている人は、大きな
トラブルに巻き込まれても落ち込む
時間が短く、スピーディーに次の
一手を繰り出し続けることが
できます。

会社を経営していると、以前はいい
関係を築いていた取引先が、急に
態度を変えて、ありえないと思われる
ような条件を提示してくる状態に
直面することもあります。

特に、会社の歴史が100年を超える
ような老舗の場合、お話を伺うと
何度となくそういう厳しい局面に
さらされながらも乗り越えて
いらっしゃいます。

この場数を踏んでいらっしゃる
経営者の方々の捉え方には
ある種の美学すら感じます。

たまたまそう捉えてみたという
ようなレベルではなく、幾多の
困難を乗り越えてくる中で
熟成されてきた捉え方。

言い方を変えると、自らの哲学に
まで昇華されたような捉え方。

そういう捉え方をお持ちの方々は、
経営判断にも安定感があります。

とはいえ、人間ですから大なり
小なり、皆さん感情を揺らされる
ことはしょっちゅうあると
仰います。

ただ、その時、「これを成長の機会
と捉えるとしたら?」という問いを
思い出すことで、それ以前のパターン
とは確実に違った未来を生み出す
ことができます。

試す中で、その時によりフィット
する問いのパターンが自分の中で
生まれてきたらしめたもの。

もし、身近になかなか話が通じない
と感じている幹部や取引先の方が
いらしたら、成長のチャンスかも
しれません。

あなたと会社の未来をより輝かせる
捉え方の美学を育んで行くきっかけ
となれば嬉しいです!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年9月18日火曜日

【経営者の皆さま、幸せに気をつけていますか?】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


いきなり、普段聞く事のない、また
お目にかかることのない問いだと
思うのですが、普段、幸せについて
気をつけていらっしゃいます
でしょうか?

この「幸せに気をつけていますか?」
という問いは、先日開催された第5
人を大切にする経営学会全国大会
において、実行委員長で、幸福学の
第一人者慶応大学前野隆司教授が
ご参加の皆さんに問いかけた言葉。

面白い問いだなあと思ったのですが、
もし不快に感じた方は、どうぞ、
この先はスルーして下さい。

この問いが面白い、または、何か
気になると思われた方はこの先も
どうぞ、お付き合い下さい。

前野先生は、この後、研究者らしく、
エビデンスを元に幸せな社員は
以下のような特徴があるとお話
されました。

・幸福感の高い社員は、低い社員に
対して創造性が3倍高い。
・生産性は31%高い。
・売上は37%高い。
・うつになりにくい。
・パフォーマンスが高い。
・離職率が低い。
・欠勤率が低い。
・利他的である。
・健康で長寿。
・組織を活かす。

こんな特徴があるなら、社員の
幸福感を高めることは100年企業を
目指す会社、永続企業を目指す会社
にとっては、最優先事項の一つと
言えるのではないでしょうか!

では、どうすれば、社員の幸福感は
高まるのか?

前野先生は、幸せのメカニズムの
ポイントを4つの因子で説明して
います。

1因子
自己実現と成長の因子
(やってみよう因子)

2因子
つながりと感謝の因子
(ありがとう因子)

3因子
前向きと楽観の因子
(なんとかなる因子)

4因子
独立と自分らしさの因子
(ありのままに因子)

この4つ揃った人が幸せな人だと。

となると、問うべきは・・・

・社員の誰もがやってみようと
挑戦したくなる風土をつくるには
どうしたらいいのか?

・社内にありがとうと感謝の思いと
言葉が循環するにはどうすればよい
のか?

・悲観的な人も含めて、全社的に
なんとかなると自信を身につけさせる
為にはどんな手を打つことができる
のか?

・社員誰もが、ありのままの自分を
さらすことができ、自分らしさを
伸ばす事で貢献力を高めてもらう
には何ができるのか?

といった問いではないでしょうか。

その為にも、まずは、社員に対して
存在承認から。
「あなたはここにいていい存在」
「あなたはここになくてはならない
大切な存在」

ということを、相手の心の声を
聴くことを通して、伝えて
行きましょう!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年8月29日水曜日

【ルーツの声を聴き、ルーツから応援される自分になる】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


素晴らしい経営者の共通項の一つ。
応援される力が高いこと。

それは、会社の経営理念に共感して
下さるお客様がたくさんいる。

社会からも良い影響を与える存在
として求められている。

社員からは、ここで働くことが
誇りに感じられるので、社長を
応援したいと言う気持ちを
持たれている。

世の中がそういう会社で溢れる
ようになれば素晴らしいことですね。

とはいえ、ウチはまだまだ程遠い!
若しくは、道半ばと感じた経営者
の方が多いのではないでしょうか?

そんな方にお勧めなのが、今回の
テーマ。
【ルーツの声を聴き、ルーツから
応援される自分になる】こと。

ルーツは自分にとって、大切な
根っこ。
この根っこなくして、今の自分は
ありません。

立派な大木には、漏れなく、見えない
土の中に、立派な根っこが張り巡ら
されています。

目に見えない土の中で根っこが
栄養分をしっかり吸収するからこそ
枝葉が伸びてくれます。

私達も、元々ルーツからたくさんの
栄養分を受け継いでいるのですが、
それを意識して活かせている人と、
そうでない人がいます。

以前もご紹介した『なぜ、うまく
いっている会社の経営者はご先祖を
大切にするのか』著者、天明先生は、
「徳の継承と不徳の浄化・抑制」と
いう言い方をされています。

「徳を継承するには、何よりも親・
祖先の徳を知り、その喜びを共有し、
讃え、感謝し、受け継ぐ努力を
すればよい。」

「親・祖先の不徳については苦しみ
悲しみを共有し、慰霊するとともに
縁を近づけず、反面教師として
受け継がない努力をする。」と。

私は、ルーツから受け取ったいろんな
形の栄養分を、“どう解釈し、どう
人の喜びにつながるよう活かしていく
のか“が大事だと考えています。

まず、ルーツに意識を向け、少しでも
その想いに触れようとすることで、
見えてくること、気付かされることが
色々と出てきます。

その上で、『自分が受け継いでいる
であろうご先祖様の要素をどう
活かすと、周りの喜びを最大化できる
のか?』という問いを持つと、
ご先祖様に応援されやすい行動が
取りやすくなります。

人は目に見えることに対しては意識が
向きやすいですが、普段目に見えない
ことに対しては、意識的にそこを
見ようとしない限り見えません。

ルーツの声に耳を傾ける習慣を持ち、
ルーツから応援される自分になる
ことで、社会から必要とされ続ける
永続企業として発展して行かれます
ように!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年8月23日木曜日

【本音を引き出す聴き方3つのステップ】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


社員がまだ10人以内位の時は、
ワンフロアで目も届きやすく、
一人一人の性格や何に動機付けられ
やすいかも見えやすいもの。

ところが、20人も超えて、
一人一人に目が行き届きにくく
なると、特に新しいメンバーの
本音が読めなくて、小さなボタンの
かけ違いから大きなトラブルに発展
した経験をお持ちの社長も多いのでは
ないでしょうか?

業績が順調に拡大する中で、そうした
トラブルが発生した時は、要注意。

特に誰に何を任せたのかという点に
起因していることがわかった場合は、
丁寧な対応が求められます。

誰もが社長の前では、いい顔をしたく
なるもの。

社長の「これよろしく!」に、
「はい、わかりました。」とその場では
答えたものの、後で、何で俺(私)が
・・・となるシーンはよく見受けられる
こと。

だからこそ、何か問題が発生した時は、
現状を点検し直すチャンス。

特に、個々の意思が仕事にどう反映
されているのかは要チェック。

その際、重要になってくるのが、本音を
引き出す力。

そういうのが苦手なんだよね!という
方も大丈夫。
何事にも基本がありますから。

その基本を忠実に実践すると、大きく
外すことはありません。

その基本とは・・・

【本音を引き出す聴き方3つの
ステップ】

1.       自分の気持ちを整える
2.       相手の心に寄り添う
3.       本当の自分で向き合う
(策を弄しない)

シンプルですが、上手く行く人は
これができていて、そうでない方は、
逆をやってしまっています。

例えば、面談する前の意識が、どうも
彼(彼女)は本音が良くわからないん
だよなと疑心暗鬼だったり。

自分の訊きたいことを訊くことが
優先され、相手がどう思っている
のかに意識が向いていなかったり。

どう本音を引き出すかと、策を巡らす
あまり、自分自身が本音で向き合えて
いなかったり。

お心当たりはないでしょうか?

今度、社員の方と向き合う機会が
あれば、是非、この3つのステップを
思い出してお試し下さい。

実践のヒントとしては、自分の
気持ちを整えるには、まず、ゆっくり
息を吐いて、呼吸を整えること。

相手の心に寄り添うには、相手を
主役にして、本当はどうなったら
嬉しいか、どうなることが一番
辛いのかを想像してみること。

本当の自分で向き合うには、伝え
ようとしていることは、損得に
根差したものか、それとも、本来の
願いに根差したものかを自問して
みること。

といったことを、実践すると
効果的です。

社員の本音を引き出すことで、
彼らの本気を引き出すことが
できますように!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年8月14日火曜日

【お盆とお正月は感謝力を育む好機】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


今日はお盆の中日。
最近は、夏休みを社員の皆さん
分散してとるようにしている会社も
多いことと思います。

この時期、日程はそれぞれ前後する
ものの、人を大切にする経営を
実践されている企業では、社員の
皆さんも実家に顔を出し、お墓参りに
行く人も多く見受けられます。

私が尊敬する社長さん方は、皆さん、
ご自身がお墓参りをされるだけでなく、
社員の皆さんにも奨励されています。

こういう習慣が身についている人は
感謝力が高くなるので、日頃の仕事
ぶりでも、お客様へは勿論、共に
働く仲間への気配りも欠かさなく
なってきます。

自社で働く従業員の皆さんが、パート
アルバイトの方も含め、全員が
そういう習慣を持った人たちだと
したら、心強く感じるのではない
でしょうか。

私は、クライアント先でも、毎月
開催する【聞き上手の会】でも、
お盆とお正月の時期は、大切な
家族やご先祖様との対話について
必ず話題に入れるようにしています。

そんな中で、こういう女性が
いらっしゃいました。

彼女は男性にはモテるのですが、
どうも本人曰く男運がないと。

それが、ご両親との関係を見直し
たり、ご先祖の思いを感じるように
したりする中で、変化が表れて
きました。

新しくできた彼が、お墓掃除の
やり方を教えてくれたと。

この話を聴いて、今度は大丈夫だと
私も安心できました。

息子、娘を持つ親御さんなら同じ
ような気持ちになるのではない
でしょうか。

この女性、今ではこの男性と無事
結婚して子供も産まれ、幸せに
過ごしているようです。

皆さんの会社では、社員の皆さん、
お墓参りの習慣がある人はどの位
いらっしゃるでしょうか?

あまりいなさそうと思われた社長さん
大丈夫です。

まずは、お休み明けの会話から。
実家のご両親の様子を聞いてみる
ことから始めるのも一つ。

その時に、ご自身が何か実践して
いることがないと説得力がないので、
実家に電話一本入れることからでも
始めてみてはいかがでしょう!

日頃、気配りや感謝の気持ちが
足りない社員に苛立ちを感じている
ことがあるとしたら、お盆とお正月は
チャンスです。

ご先祖を敬う姿勢、ご両親を大切に
する姿勢を示すことで、感謝力を
育むきっかけをつくって行きましょう!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年8月7日火曜日

【聞き上手な人の3つの特性】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


聞き上手な人、というとどんな
イメージを持たれています
でしょうか?

にこにこ笑顔で否定せずに聞いて
くれる人。

他言しないので、安心して話せる人。

好意的に反応してくれる人。

もやもやしていたことを、聞きながら
整理してくれる人。

いつも何かしら気付きや学びが
あるので、思わず何でも話して
しまいたくなる人。

その人のことを想像するだけで、
安心感が持て、相談したくなって
しまう人。

他にも、皆さん、それぞれ思う
ところがあるのではないでしょうか。

表現は違えど、自分にとって嫌な人
ではなく、好意を感じる人である
ことは間違いなさそうですね。

そんな聞き上手な人にはいろんな
要素がありますが、私が考える
聞き上手な人に欠かせない3つの
特性を今日はお伝えしたいと
思います。

まず、1点目。
「相手を裁かず、フラットな姿勢を
保てる」

何を話しても、否定されず、裁かれる
ようなことがない。
自分と他人を比較せず、フラットな
姿勢で相手を尊重して聴いてくれる
存在は嬉しいものです。

2点目。
「相手の言葉そのものに捉われず、
心の声に焦点を当てて聴ける」

人はついつい相手の言葉に敏感に
反応してしまいがちですが、
聞き上手な人は、言葉そのもの
よりも、本当に伝えたい真意は
何かという心の声に焦点を当てて
聴く事ができます。

3点目。
「真摯に向き合い、喜びの種を
見つける力が長けている」

ついつい何でも話したくなるという
ことは、話していて楽しいから。
ということは、聞き上手な人は、
目の前の人の喜びに敏感。どんな
ことが嬉しいのか、どんな話題で
表情や声が明るくなるのかを見逃し
ません。

聞く事が苦手だなと思っている方は、
まず、3番の「喜びの種を見つける」
ところから始めてみるのをお勧め
します。

個々の、仕事の中にあるちょっとした
喜びの種、プライベートにおける
喜びの種。是非、探してみて下さい。

確実に明るい会話が増えて行きます。


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年7月31日火曜日

【伝えたいことが伝わる聴く力】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


タイトルを見て、違和感を持った方も
多いのではないでしょうか?

伝えたいことが伝わる伝え方の間違い
ではないのかと。

これは間違いではなく、今回お伝え
したいことは、“伝えたいことが
相手に伝わる為には、聴く力が
欠かせない“ということ。

その理由をお伝えします。

伝えたいことが伝わる伝え方ができる
人が共通してできていることがあり
ます。

それは、「相手の中に受け皿を作る」
ということ。
言い換えると、「相手が聞く準備が
できたことを確認してから伝える」
ということ。

具体的には、3点あります。

1点目。
まず、相手の状態を把握する。
今受け止められる状態なのかどうか
溢れているような状態なら吐き出して
上げることが先になります。

2点目。
聞いても大丈夫という安心感を
与える。
社長が社員に「ちょっといいかな?」
と言うと、通常社員は身構えるもの。
先に一言、安心感を与える前置きを
意識することが大切。

3点目。
聞く価値があるという重要感を与える。
話の趣旨が相手にとってどんな価値が
あるのかを意識的に伝える必要が
あります。

これらは、相手の心の声を聴いて
配慮するということ。
こうして、相手の中に受け皿を用意
した上で伝えるから伝わるのです。

かつて国連紛争調停官として活躍
された国際ネゴシエーターの島田
久仁彦氏は、その著書
『交渉プロフェッショナル』にて
こう述べています。

『大事なことは、互いに「一緒に
結果を導き出した」という達成感を
共有することです。そのためには、
一にも二にも信頼関係の醸成と
構築が重要です。』

また、「ひたすら相手の話を聞く」
という項において

『交渉や調停の世界でも、いかに
相手に話をさせるかということが
決定的に重要です。知らず知らずの
うちにこちらに有用な情報をどんどん
与えてくれますし、何より「自分の
主張を聞いてくれた」という気持ちに
なってもらうことで、合意への道のり
がスムーズになるからです。』と。

”伝えたいことが伝わる”という
観点で言うと、「交渉」は、相手が
納得して合意に至るまでを網羅
するので難易度が高く、参考に
なることと思います。

少しでもヒントになれば幸いです。

伝えたいことが伝わる為には、まず、
相手が聞ける状態にあるのかどうか
心の声を聴くことを意識してみる
ことがお勧めです。


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング

2018年7月26日木曜日

【愛されるリーダーは、部下の価値観を汲み取る】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


社員経験のある社長とない社長。
社員との接し方で、スタート段階に
おいて、差が出やすいことの一つに、
社員の価値観を汲み取ろうとするか
しないかがあります。

起業当初から数年、必死で走り続け、
業績が安定してきた時期に、中堅で
頑張ってきた社員がポツポツと辞める
会社と、次の成長軌道に乗る会社が
あります。

この違いは一体何なのでしょう?

大きな要因として、現場の社員に
とって、遣り甲斐のある仕事になって
いるのか。

それとも、やらされ感のある仕事に
なっているのかという違いがあり
ます。

この“やらされ感”になっている
要因について考えてみると・・・。

多くは、直属の上長が、部下に任せて
いる仕事の意義、目的を明確に伝え
きれていなかったり、部下が大切に
している価値観を汲み取ることなく、
頭ごなしに指示命令だけし続ける
ことで、部下が自分の意思は尊重され
ないという認識を固めてしまうから。

実にもったいないことですね。

逆に、遣り甲斐のある仕事になって
いる職場の上司(人望があり、
愛されるリーダー)は、部下が大切に
している価値観を丁寧に汲み取り、
任せる仕事の意義、目的をその
価値観につながる形で伝えることが
できる人。

例えば、車の部品製造ラインで働いて
いる若手社員で、人の役に立つ仕事が
したいという価値観を持っている場合。

上司が、納期と不良品を出さないこと
だけに汲々として、その若手社員の
価値観を汲んだ声かけができていないと、
やらされ感になってしまうのは自然な
こと。

逆に、上司が、彼の仕事ぶりに対し、
やってくれたことがいかに、お客様の
喜びにつながるか、その前に、会社に
とってどんな貢献につながっている
のかを称える声かけをしてくれると、
“遣り甲斐”につながるのは間違い
ありません。

このちょっとした、相手の気持ちを
汲んだ声かけができるかどうかで、
人のやる気は大きく変わります。

それができる上司を育てるには、
まず、社長が、幹部やリーダー
クラスの社員に実行できているか
どうかが重要です。

大切なことは、日頃から、社員の
様子を好意的関心を持って観察する
こと。

特に、どんな時に素の笑顔を見せる
のかに注目すると会話のきっかけが
掴みやすくなります。

世代の離れた社員の気持ちは
なかなかつかみ辛いもの。
それは、向こうも同じ。

だからこそ、謙虚にわかろうとする
姿勢が、好感を生みます。

まずは、彼らの見ている世界に
興味を持つことから始めてみる
ことをお勧めします!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング

2018年7月23日月曜日

【愛されるリーダーは、お墓参りを欠かさない】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


感謝力を測るバロメーターには
どんなものがあるでしょうか?

経営の神様、松下幸之助翁は、
社員が5000人、1万人、5万人と
増えていくと、“頼む気持ち、拝む
気持ち、祈る気持ち“が大切と
仰ったそうです。

頼む、拝む、祈るというと、手を
合わせて厳粛な気持ちで深くお辞儀を
するイメージが浮んでくるのでは
ないでしょうか。

この“頼む、拝む、祈る“気持ちを
湧き起こしやすい場面といえば、
お墓参りを想像する方も多い事と
思います。

お盆、お彼岸、お正月、月命日など
頻度の違いはあれ、行くとご先祖様
との対話を通して、改めて生かされて
いることに感謝し、自らを省みる
良い機会となっているのではない
でしょうか?

『なぜ、うまくいっている会社の
経営者はご先祖を大切にするのか』
天明茂(公認会計士)著、という本が
あります。

その中で、著者の天明氏は、恩師の
指導に、「百日墓参」というのがあったと
記されています。

倒産した会社の社長には再建計画が
承認されるまで毎日墓参を続けるよう
指導し、それを実行することによって
社長の心に変化が起こり会社の再建に
生きたと思われると述べています。

また人間性向上の四段階をこう述べて
います。

恩の自覚(生み育てていただいた、
おかげさま)
    ↓
感謝の芽生え(ありがとう、感謝
します)
    ↓
報恩の心(お礼、お返ししたい)
    ↓
社会貢献の心(人に尽くしたい)

正に愛されるリーダーに相応しい
あり方ではないでしょうか!

つまり、社員から尊敬され愛される
リーダーは、感謝力が高く、その
象徴的な行動の一つとして、
お墓参りがあると言えるのでは
ないでしょうか。

何か最近、物事がうまく進まない
とか、逆に想像以上のペースで
物事がうまく進んでいる時とか、
自らを省みるきっかけとして、
お墓参りをお勧めします。

遠くてなかなか行けないときには、
神棚や仏壇に手を合わせてご先祖様と
対話する時間を持つのもお勧めです。

大切なことは、生かされている存在で
あることを忘れずに、自らを省みる
習慣を持つことなので。

より良い未来を創造する上で、
“ご先祖様の声を聴く“気持ちを
忘れずに今を丁寧に生きて
行きましょう!


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング

2018年7月20日金曜日

【愛されるリーダーは、自己開示力が高い】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


「愛されるリーダー」と聞くと、
どんな人物を思い浮かべます
でしょうか?

いつも笑顔で周りを明るくする人。
社歴、年齢、性別関係なく、個々の
話に心から耳を傾けてくれる人。

責任は自ら引き取り、手柄は部下に
渡す度量の大きさを持つ人。
今の環境に振り回されることなく、
最適な環境を生み出すことが
できる人。

などなど。
挙げればきりがないのではない
でしょうか?

そんな中、あまり注目されにくい
のですが、実は重要度が高いのが、
この“自己開示力”。

しかも、その伝え方が大事。
励ますつもりで失敗体験を話した
ことが、「やっぱり無理!」という
気持ちを強化してしまうリスクも
あったり。

さらなる上を目指してもらおうと、
自分の成功体験を伝えたところが、
「ただの自慢話」にしか聞こえず、
うんざりされてしまったり。

誰もが何度となく、そんな失敗を
してしまった覚えがあるのでは
ないでしょうか?

では、愛されるリーダーの自己開示は
一体どこが違うのか?

それは、ズバリ『相手目線』

いやいや俺(私)だって相手目線で
伝えているつもりなんだけど、
反応が思わしくないんだ。

と言う方もいらっしゃるのでは。

そういう方との違いは、話しながら
『俯瞰目線』を持てているかどうか。

どちらも動機は善。
目の前の社員を元気付けたいとか、
もっと上を目指してほしいとか、
そういう思い。

ただ、スタートはそうでも話し始めた
段階で、話す内容にのめり込んでいる
自分に気付いたことはないでしょうか?

俯瞰目線を持っているリーダーは、
その対話全体の方向性を
コントロールしています。

愛されるリーダーは、対話の最初から
最後までその目的から目を離しません。

目的が、社員の成長を促すことと
定めたらあくまでそこに必要なこと
だけを自己開示します。

人はどうしても自分の体験談を語り
始めると、当時の事が次々と思い
出されて、それをまた語りたくなって
しまいます。

その気持ちをいかに自制しながら、
当初の目的に添った対話に専念
できるかが大きな分かれ目。

もう1点。
自己開示力に関して重要なことが、
『自分を受け入れる力』。

自分が得意なことも苦手なことも
ありのままに受け入れる力。

人は、自分を受け入れられる範囲で
しか人を受け入れることはできません。

自分の弱いところも丸ごと受け入れ
られる人が、自己開示力も高く、
愛されるリーダーとなるのです。

人のことを絶対許せないという思いが
強く出る方や、自己開示することに
内容によって抵抗を感じる方は、
ご自身の心の声に耳を澄ませてみる
ことをお勧めします。

相手の心の声を聴く上で、欠かせない
のは、自分の心の声を聴けるように
なること。

愛されるリーダーへの一歩は、そんな
ところからも始められます。


“社員の幸せを願う社長”の幸せを
トコトン応援する
聴く力コンサルティング


2018年7月16日月曜日

【人望のあるリーダーほど、ネガティブ情報を積極的に聴く】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


・お客様から社員が褒められた。
・新入社員が初契約を獲得した。
・お怒りだったお客様が、社員の誠実な
対応でファンになって下さった。

こうした嬉しい報告は、リーダーなら
誰もが喜んで聞きたくなる話。

では、下記のような話はどうで
しょう?

・経理から、営業の〇〇さんの
ことで不満が出ている。

・お客様からのクレームに対して、
営業と開発がいがみ合っている。

・中堅幹部のAさんが辞めたいと
言ってきた。

あなたなら、どんな姿勢でこれらの
話を聞くでしょうか?

会社の体質はネガティブ情報(社員の
困り事やお客様や取引先の困り事等)
の扱い方に表れます。

トップや幹部が、臭いものには蓋
的な対応をする会社は、現場で
問題があっても上に正確な報告が
上がらない隠蔽体質が出来上がり
ます。

一方で、トップや幹部がネガティブな
情報ほど積極的に聴いて即対処する
会社は、風通しが良く、正確な報告が
時間差なく上がる美しい体質が
出来上がります。

当然のことながら、前者では、
トップや幹部は社員からの人望が
薄く、後者は厚くなります。

では、人望の厚いトップや幹部は
最初からネガティブ情報を積極的に
聴く事ができたのでしょうか?

それはNO。
勿論、最初から覚悟ができている
リーダーもいますが、多くは、当初、
ネガティブ情報はできることなら
受け取りたくないと思うのが人情。

そこで何度か痛い思いを何度か重ねる
中で、耳の痛い話ほど真摯に聴いて
素早く対処することで、ピンチが
チャンスに変わるという体験を
します。

これを一度経験するとしめたもの。
ネガティブ情報を積極的に取りに
行くようになれます。

大事なことは、ネガティブ情報に
接した際、それを“何のチャンス”と
捉えることができるか。

例えば、先の、経理の人の不満なら、
「営業マンの上長の指導力を高める
チャンスかもしれない」とか。

「双方の手間が省けるシンプル
ルールができるチャンスかも
しれない」とか。

次の、営業と開発の件なら、
「社内交流を増やすチャンスかも
しれない」とか。

「経営理念に基づく各部署の
行動指針をより具体的にする
チャンスかもしれない」とか。

「これは何のチャンスだろう?」を
口癖にすると、ネガティブ情報に
向き合う気持ちが確実に軽くなり
ます。

“困ったな”と思った時こそ、チャンス。

是非、お試し下さい!


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2018年7月9日月曜日

【魅力的なリーダーは相手主役の会話ができる】

こんにちは。
社長の社外女房役、
聴く力コンサルタントの安田剛です。


魅力的なリーダーと言うと、どんな
方が思い浮かぶでしょうか?

著名な経営者、歴史上の偉人、また
身近で目標としている経営者の方が
いらっしゃるかもしれませんね。

その方々に見られる共通項としては
どのような要素があるでしょう?

例えば、
・決断力がある。
・包容力がある。
・明確なビジョンを持っている。

・困難に直面しても動じることなく、
泰然自若としている。
・明朗快活でエネルギッシュ。
・先見の明がある。

・すべての責任を負う覚悟を持ち、
功は部下に譲る度量の大きさがある。
・個々の強みを引き出す力がある。
・圧倒的な成果を上げている。

まだまだあると思いますが、社員との
対話において、私が最も大切だと
考えているのが、“自分主役ではなく、
相手主役の会話にすること“。

そうすると、相手の社員は、社長が
自分のことを大切に扱ってくれている
ことが伝わり、意気に感じてやる気も
高まります。

例えば、・・・
「明日の新規のお客さんの準備は
できたか?(現場で俺に恥をかかせる
ようなことはないだろうな!)」
()内は心の声。

と言われるのと、

「明日の新規のお客さんに対して
どんな準備を考えている?(今回は
どんなチャレンジをするつもり
なのか)」

と言われるのでは、()内の思いが
表情に表れやすいと言う事実を
踏まえると、受け取る印象は段違い。

前者は、「俺に迷惑をかけるなよ」
という自分主役のメッセージ。

後者は、「君の考えを聞かせてくれ」
という相手主役のメッセージ。

どちらのメッセージを受け取った
方が、「このリーダーについて
行きたい!」と思うかは明らか。

ところが、多くの多忙なリーダーは、
前者のパターンにはまりがち。

一方、魅力的なリーダーは、一般に
多くの失敗を経て、後者にたどり
ついています。

それは、社員の成長こそ、会社の
成長の源泉ということが痛いほど
身にしみているから。

会話を相手主役に変えると、
社員が活き活きとしてきます。

もし、社員が自分の意見をなかなか
言わないなぁと感じることがあれば、
是非、会話を相手主役に変えてみる
ことを意識してみて下さい。

誰もが、本来、仕事で自分の出番を
感じて遣り甲斐を持って働きたい
もの。

「今の会話の主人公は誰になって
いたか?」と問い直すことから
始めてみることをお勧めします。


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